4種類の畳床すべて湿度の変化におおむね比例して
畳の水分量が変化している。
水分量の推移の度合いはオールボードが繊細に反応していると言える。
また、窓を開けて換気状態にある時のオールボードの測定値は
他の畳床と比べて水分量が少ない値を示している。吸湿率(スピード)
は他の畳床よりも高いが、換気の良い部屋にオールボードを使用する事によって
放湿性能をより高めることが期待でき、含水量は低く抑えられる。
ワラサンドは他の畳床よりも若干高めに推移している。
これは、水分をフォーム上部の少ないワラで吸収してししまうからと考えます。
また、放出する際にフォームで下部からの放出が妨げられるのが原因と考えられる。
逆に下部からの湿気はフォームによって遮断され床下の湿気による水分量の増加を
防ぐ事ができると予測します。この件に関しては今後の調査の課題となります。
不織布による包み込み加工は防虫剤を使わない、
物理的な防虫加工として行なっています。
通気性のある素材を使う事によって加工していない場合と
ほぼ同じ程度の測定値が得られています。
畳床の吸放湿性能を妨げる事無く、防虫効果を高める方法として
健康面、安全面からも有効と考えます。
今回の調査は畳床に対して優劣をつける為に行なったものではなく
結果はそれぞれの畳床の特性と理解するべきです。また、畳表も吸放湿の性能を有し
ます。この結果をもとに用途にあった畳を吸放湿性能の観点から
消費者に提案できることを期待します。
さらに今後の課題として、畳が部屋の湿度を調整するほどの
吸放湿性を有するかどうかの調査が必要である。