新築向け工事需要の減少から、表替え・裏返しなどの補修工事需要に力を入れていけばよいなどという意味がよく聞かれます。 また、既設住宅戸数が世帯数を上回っており、それらの住宅に畳が使用されている点に着目して、需要の大きさを指摘する声もあります。
この考え方は、いいかえれば、新築関係が駄目なら、補修関係があると楽観していることにもなります。 確かに、補修市場の大きさは、新築関係の需要をはるかに上回っています。たとえば、全国で使用されている畳を3〜5年で表替え・裏返しをするとすれば、年間何億枚といった数字が得られますが、これは、新築関係と比較すると、1畳当たりの売り上げ額はともかくとして、業界全体としてはかなりの受注量となってくるはずです。
しかし、多くの畳店が抱いている補修市場への安心感というのは、そういった考え方を根拠にした市場開拓論ではなく、「新築関係が駄目なら、表替え・裏返しがある」といった楽観論から出ています。
しかし、最近の補修市場は、楽観できるものでしょうか。調べてみりると「表替えの仕事が少なくなってきた」という店が増えてきているのが実情です。
- 表替え・裏返しの受注量が以前に比較して、次第に少なくなってきている。
- 表替え・裏返しを定期的に行う家庭が少なくなり、その周期も次第に長くなってきている。
- 畳の上にカーペットや敷物を利用する家庭が多くなり、表替え・裏返しをしない家庭が増えている。
- 大掃除がなくなり、そのために表替え・裏返しを行うきつかけがなくなった。
- 畳の良さ、座敷の良さを知る人が少なくなってきた。
以上のような声を畳店の間でよ〈聞きます。これは、表替え・裏返しなどの補修工事需要の分野でも新築関係と同様に伸び悩んでおり、決して楽観できるものではないことを物語っているといえます。
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