●畳の構造

いぐさ IGUSA
 いぐさは空気を浄化する
 いぐさの中身は、フワフワとしたスポンジです。 このスポンジには小さなプツプツとした穴があり、この穴やスポンジ部分に空気中に含まれている、人体にあまりよくない二酸化窒素を収着する性質があります。(ただし、着色した畳表は小さなプツプツとした穴がふさがっている可能性があります。無着色の畳表をお求め下さい。)
 さらに独特の香りは、人をりラックさせ、ストレスを解消する効果があります。結果的に言うと精神を安定する森林浴効果と鎮静作用があることになります。
いぐさの断面
 いぐさは、二酸化窒素やアセトアルデヒドを吸着する性能に優れている。
 また、イグサに、O157抗菌性があることを、八代工業高等専門学校の研究グループが発見!イ草を粉末(イグサ食品と同じ)にして水に溶かした抽出液を使用し、実験をした結果、病原性大腸菌O26、黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌などでも、イ草に抗菌性があることが分かった。研究グループはイ草がアルコールや甘味料の製造に欠かせない酵素「グルコアミラーゼ」の培養基質に適していることも確認。


いぐさござ(畳表) IGUSAGOZA
 畳表の品質は、”草の長さ・草質・重量・織り・草の粒揃い”などによって決まります。
 この評価が高い程、”耐久性に優れる・時間が経過しても黒筋が入らない・色は茶色ではなく、明るい黄色に退色する”という特性があります。
 私たちは「農家の情熱と自然の恵みを受けて9ヶ月に渡って育まれた草質を大切にするため」に、これらの着色を一切行わないようにしています。少々青味は少ないかもしれませんが、より安心して使って頂ける商品の提供と畳表の素晴らしさを伝えていきます。
畳表
 江戸時代中期から現在まで、畳表は殆どが泥染め加工をしています。泥染めすると、熱を良く吸収して、茎の温度が早く上がって乾燥が早くなります。
 この乾燥の促進によって酸化酵素が働かなくなり、葉緑素が分解されずに固定するため色彩が良くなり光による変色を防ぎます
 また、粘土の被膜ができているので間接乾燥の状態になって、水分はまず粘土の粒子に吸収されてから蒸散するので、イグサの表皮の細胞が急激に萎縮しないし、乾燥が平均にすすんで変色しません。


藁 WARA
 ワラの1本1本は中が空洞でストロー状になっており、たくさんの空気を持っています。そのため強い弾力性とともに適度のクッション性、優れた耐久性と吸音・遮音効果、断熱性があり、畳の素材として非常に適しました。 また、米が主食である日本人にとって、ワラはどこでも手に入る素材として普及してきたのかもしれません。
藁の断面
 高温多湿の日本では、冬の寒さよりもむしろ夏の蒸し暑さをいかにして防ぐのかということが、住まいにとっては重要です。そのためには、風通しがよくなるような開け放しの造りにするのも一つの方法です。一方、畳は1枚で約500ccの水分を吸収・放出できるため、部屋の湿度調整をしてくれます。畳を部屋に敷き詰めれば、夏の蒸し暑さもかなり和らげることができるのです。さらに保温性にも優れているので、冬は室温を保つこともできるのです。


藁床 WARADOKO
 畳床(ワラ)の素材は稲ワラで、積み上げと40cmの高さのものを5cmまで圧縮します。それも単に重ねるのではなく、下に裏こもやシートを配し、その上にタテヨコの5〜6つの層にしあげていきます。ムラのない平らな畳床はこうして作られていくのです。昔はすべて手縫いでしたが、現在は機械生産です。畳床は畳のよしあしを左右する重要な部分で、保湿性や弾力性、吸音効果など畳の機能面で大事な働きをしています。
藁床
  稲わらという柔らかい材料と発泡スチロールや木質ボードとの硬さの差が、人間に対する優しさの差になります。例えば、天然芝と人工芝の違いに似ています。
 畳表のイグサの感触、色調、光沢などの美感覚と畳床の機能がうまく組み合わされてはじめて、快適な”タタミライフ”が生まれるわけです。稲ワラは上質の乾燥ワラを用いていますが、古くなると湿気を含み機能を損ねる原因になります。これを防ぐのが畳干しで、風に当てて機能回復をはかる生活の知恵といえましょう。

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協力者:熊木畳本店