[ い草の芯を灯心(蝋燭の芯)に 、奈良県安堵町産地見学会2004/1/31]

 当会では2004年度総会と研修会を行いました。
各地から新大阪駅へ集合し3台の車に分乗。
取るものも取らず早速見学地である奈良へ。
今回の見学場所は、奈良県の安堵町歴史民族博物館でした。
  安堵町周辺では昔、イ草から「灯心」(*注)
取る仕事が盛んに行われていたようです。
 博物館は昔の庄屋さんのお住まいをそのまま
使ったもので、当時の生活の様子が
再現されていました。


 また、灯心取り用のイ草も栽培しており
灯心取り作業も体験できました。


(*注) 灯明や和ろうそくの芯などに使う、イ草の
    芯のスポンジ状の部分を取り出したもの。とうしみ。
 展示されていた灯心取り関連の様々な展示物。
束になって吊るされているのが灯心。写真右脇の
ワラ束のようなものが灯心取り用のイ草です。
ちなみにおばあちゃんは人形です。(ビックリ)
 灯心を紙に巻きつけ、綿で止めて
和ろうそくの芯を作ります。
この芯にロウを絡めて
和ろうそくは作られるんですね

 なぜここ安堵町で灯心作りが盛んになったかというと
奈良→お寺など需要地が近くに多数あるから
だそうです。

 い草から灯心を引き出す実演。

 講師の 胡内建造(こうちけんぞう)さん。(本物です)
あざやかな手際に一同、「おおー」の声。

以外と簡単そうじゃん?

 指導は勝井清次(かついきよつぐ)さんが
してくださいました。

 刃先で草を割り、灯心をこそげ取ります。
やってみるとこれがなんとも微妙な力加減。

難しい・・・。
 早速、見よう見まねで灯心取りにチャレンジ。
講師の指導の元、真剣に灯心取り作業に
没頭するメンバー達。
しかし、うまくいかないんです。
 博物館前の田で育てられていたイ草。
「フトイ」という種類だそうで、畳表用のイ草の
3倍ぐらいの太さがあります。

 現在は植え替えらた時の状態で、
短く刈り揃えられたまま。
20〜30センチ程度でした。
 蜜蝋を使ったキャンドル作りも
体験しました。

 今では蜜蝋は貴重品だそうで
100g700円だとか。
火を付けると、ホントに蜂蜜の香り。
 蜜蝋の塊。
「これでいくらなんだ?」などと
下種な勘ぐりをしてしまいました?
 こんな物までありました。
イ草で出来た筆です。
 灯心を取った後のイ草の皮の部分を
編みこんで作ってあります。
書き心地はチェック出来ませんでした。

自分でも作れるかな?
 総会を行ったのは今回の宿である
大阪府天王寺区 「葆光荘」


 繁華街の奥まった場所にひっそりとある
閑静な宿でした。

 土壁と太い梁が見事ないかにも歴史の
ありそうな建物で、和の雰囲気たっぷりでした。
 宿へ到着し、直ぐに食堂をお借りして
総会を開催。
 昨年の活動報告が行われ、
その後、新役員選出、部会に別れ
それぞれ今年度の活動内容を話し合いました。

 当日は、熊本畳表応援HP、「灯心草の穂」を
運営されている高木様がお見えになり
貴重なご意見を聞く事が出来ました。
 最終日には参加メンバー各自が
それぞれの活動を紹介して、
お互いの活動の参考にしあおう、と
チラシや資料を持ち寄り、意見交換会を
行いました。
 メンバーそれぞれが持ち寄った為
山のような資料が集まり、大切なお土産が
出来上がりました。

畳ライフスタイル ‘04 総会、研修会
奈良県生駒郡安堵町歴史民族資料館 見学
2004/1/31〜2/1

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編集:畳LIFE STYLE